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<発売1か月>「iPhone 6/6 Plus」の累計キャリア別シェア ソフトバンクがトップ シェア40%超

2014/10/20 21:30

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 わずか数年の間に、若い世代を中心に急速に普及したスマートフォン。愛用者にとっては、日々の生活に欠かせない存在だ。普及のきっかけは、当時ソフトバンクモバイルが販売していた「iPhone 4」のヒットだろう。以降、iPhoneは、約1年に一度のモデルチェンジのたびに話題を集め、取扱い事業者も1社独占から、2社、3社と増えてきた。

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、9月19日発売の最新機種「iPhone 6」は、キャリア別では、ソフトバンク、KDDI(au)、ドコモ、容量別では64GB、16GB、128GBの順に売れている。同時に発売した「iPhone 6 Plus」と合算すると、発売から30日後にあたる10月18日までの累計販売台数は、昨年発売の「iPhone 5s/5c」や一昨年発売の「iPhone 5」の同期間の累計販売台数を上回って過去最大。けん引役はソフトバンクの「iPhone 6」、次点はauの「iPhone 6」だ。発売から1か月がたち、キャリアや容量による売れ行きの差が鮮明になってきた。

ソフトバンク優勢は変わらず 1位と3位の差はじわじわ拡大



 過去3回の記事でお伝えした通り、今秋のiPhoneを巡るシェア争いは、昨年同様、ソフトバンク優勢でスタートした。「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせた10月18日までの累計でのキャリア別販売台数シェア(累計キャリア別シェア)は、ソフトバンク45.6%、au32.9%、ドコモ21.5%。順位は、発売3日後の9月21日発売10日後の9月28日発売17日後の10月5日までの時点と変わらず、発売第1週にシェア4割超で1位を獲得したソフトバンクが、そのまま累計キャリア別シェアトップの座を維持している。しかも、ソフトバンクの累計シェアが微増する一方で、ドコモの累計シェアは低下したために、両者の差は当初の18.1ポイントから24.1ポイントへと拡大した。

iPhone 6/6 Plus 累計キャリア別シェア(2014年10月18日まで)


iPhone 6/6 Plus 累計キャリア別シェアの推移


 モデル別の内訳は、4.7インチの「iPhone 6」が82.3%、5.5インチの「iPhone 6 Plus」が17.7%。発売直後からずっと、およそ4対1という比率は変わっていない。

iPhone 6とiPhone 6 Plus

どちらが使いやすいか、意見が分かれる「iPhone 6」(左)と「iPhone 6 Plus」。
同じ容量の場合、実質負担額は「iPhone 6 Plus」のほうが1万円以上高い

発売30日後までの累計販売台数は前年の約1.4倍 ただしドコモは伸び悩む



 「BCNランキング」によると、10月18日時点で、日本で最も多く売れたスマートフォンは、2013年9月発売の「iPhone 5s」。二番目は、2012年9月発売の「iPhone 5」で、10月4日に逆転されるまではこちらがNo.1だった。「iPhone 6」の初速は、その「iPhone 5s」を上回っている。今のところ過去最高の水準だ。

iPhone 6/6 Plus累計販売台数指数(2014年10月18日まで)


 今年発売の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」と、昨年発売の「iPhone 5s」「iPhone 5c」の同期間の累計販売台数の合計を比較すると、前年同期比は136.3%で、前年の約1.4倍に拡大した。しかし、キャリアごとに集計すると、ソフトバンクとauは前年同期比150%以上と大幅に伸びているのに対し、ドコモは前年以下の85.5%にとどまっている。ドコモも発売直後は好調で、前年の販売実績を上回っていた。しかし、10月に入った発売13日目以降に限ると前年を大きく下回り、早くも需要が一巡してしまったようだ。

iPhone 6/6 Plus キャリア別 累計販売台数指数(2014年10月18日まで)


 伸び悩みの要因は、機種変更時時に、事実上、従来プランから新料金プランに移行せざるを得ないこと(詳しくはこちらを参照)、au/ソフトバンクとは違い、「iPhone 6/6 Plus」から新たに対応したTD-LTEに対応しないので、ネットワーク関連のアピールが弱いことなどが挙げられる。特に、既存ユーザーの一部から大きな不満の声が上がっている”新料金プランの強制”の影響は大きいだろう。

「iPhone 6」はダントツで64GB、「iPhone 6 Plus」は128GBと64GBが人気



 「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の容量は、ともに16/64/128GBの3種類。かつて定番だった32GBがなくなり、代わりに、撮影した写真や動画をたっぷり保存できる128GBが加わった。価格設定は従来とさほど変わらず、かつて大容量といわれた64GBはこれまでより値頃感が高まった。

 「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」について、それぞれ容量別販売台数構成比を集計すると、「iPhone 6」は64GB(53.5%)、16GB(23.3%)、128GB(23.2%)、「iPhone 6 Plus」は128GB(39.6%)、64GB(39.0%)、16GB(21.4%)の順となり、「iPhone 6」は64GB、「iPhone 6 Plus」は、128GBと64GBが人気だ。


 前機種「iPhone 5s」は、16/32/64GBの3種類のうち、16GBが最も販売台数が多く、全体のほぼ半数を占めた。外部メモリに対応していないiPhoneの場合、個人的には、撮影したデータの保存や将来のOSのアップデートに備え、32GB以上をオススメしたい。「iPhone 6/6 Plus」なら、64GBか128GBだろう。これまでは、発売から少したつと、売れ筋は大容量の64GB、32GBから価格の安い16GBにシフトしていたが、iPhoneからiPhoneへの機種変更が多いとみられる「iPhone 6/6 Plus」は、64GBが中心になるかもしれない。

 「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせてソフトバンクが約4割、auが約3割という状態でスタートしたシェア争いの行方は、多少高くても大容量モデルを選ぶiPhoneファンが多い初期需要が一巡した後、販売てこ入れのために打ち出す次のキャンペーンにかかっている。キャリア同士のシェア争いだけではなく、iPhone全体の売れ行きをも左右することになるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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