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「BCN AWARD 2014」DTM関連機器部門を受賞したコルグ ライトユーザーのニーズをつかむ

2014/02/03 19:34

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 PCで音楽を制作するDTM市場が活況を呈している。ひと昔前のDTMは、本格的に音楽制作に取り組む人たちが主役で、機材やソフトは高級なものが多く、初心者には敷居が高かった。そのDTM市場が、いま、ライトユーザーの台頭で伸びている。家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」でチェックした。

 「BCNランキング」では、PCを使った音楽制作に必要なMIDIコントローラや、PCとスピーカー、電子楽器などを接続するオーディオインターフェースなどを「DTM関連機器」に分類して集計している。このDTM関連機器の2013年の動きを「BCNランキング」で追った。

 2013年1月の前年同月比のデータは台数で90.7%、金額で87.8%と前年実績を下回るスタートだった。台数は2月に110.3%、3月に107.9%と上昇するが、金額は2013年1月から4月まで前年割れが続いた。

DTM関連機器 販売台数・金額前年比の推移


 ところが、5月には台数で110.0%、金額で101.6%とプラスに転じた。その後も右肩上がりで進み、10月には台数、金額とも150%を超え、12月には台数で171.2%、金額で195.1%に達した。

 この勢いのあるDTM市場で、先頭を走っているのがコルグ。1963年の創立以来、一貫して電子楽器の研究・開発に取り組み、1970年には国産初のシンセサイザーを発表したDTM関連機器の老舗メーカーだ。このコルグが「BCNランキング」にもとづいて部門(ジャンル)ごとに年間の累計販売数量が最も多かったメーカーを表彰する「BCN AWARD」のDTM関連機器部門を3年連続で制した。

DTM関連機器 メーカー別販売シェア


ライトユーザーを取り込んでシェアを拡大



 2013年のDTM関連機器メーカーシェアで、コルグは2位以下のメーカーを引き離して、1年間首位を独走。年間シェアは、コルグが44.2%、2位はティアックで12.9%、3位のローランドが10.5%で、コルグは2位のティアックの倍以上のシェアを獲得している。

DTM関連機器 メーカー別販売台数シェア推移


 この高いシェアを支える原動力が、USBで接続するMIDIキーボード「MICROKEY」シリーズだ。なかでも特に売れたのが、25鍵の「MICROKEY 25」と37鍵の「MICROKEY 37」。USBバスパワーで駆動するので、PCと接続するだけで簡単に使用できる。また、両モデルとも1万円以下と、手頃な価格で消費者に受け入れられた。

「MICROKEY」シリーズ

「MICROKEY」シリーズ

 DTMを始めようとするとき、どうしてもネックとなるのがソフトウェアだ。初めての人は、どのソフトを使ったらいいのかがわからない。また、そこそこ高額なので、気軽にいろいろと揃えるわけにもいかない。その点、「MICROKEY」シリーズは、人気のソフトウェア・シンセサイザーやDAWソフトウェアなどをバンドルして、購入したその日から作曲ができることでも人気を集めた。

 「MICROKEY」シリーズが売れている理由はもう一つある。DTM市場にライトユーザーが増えたことだ。メロディに歌詞をつける「ボーカロイド」シリーズやネット動画配信サイトの浸透によって、PCで音楽をつくって、曲や動画をアップする人が増えている。つまり、自作の曲を簡単に人に聴いてもらえる環境が整ったことで、「MICROKEY 25」「MICROKEY 37」のような、手頃な価格でバンドルソフトが充実している製品が「入門機」として人気を集めている。

指でなぞって作曲できる新モデル「taktile-25/49」が登場



 コルグは、3月下旬に、入門機の「MICROKEY」シリーズからステップアップした中級機の新製品「taktile-25/49」を発売する。「MICROKEY」シリーズと同じUSBバスパワーで駆動するMIDIコントローラだが、大きな違いは演奏用の機能を多く備えたこと。その象徴が、本体中央に備えたタッチパッドだ。

「taktile-25/49」

3月下旬発売の「taktile-25/49」

 これは超コンパクトシンセサイザー「Kaossilator」と同じタッチパッドで、二本指での上下スクロール操作やタップ操作に対応。タッチ・パッドを適当になぞるだけで、設定したキーとスケールに沿ってメロディを自動生成するタッチ・スケール機能で、くわしい音楽知識がなくても直感的な操作でフレーズを演奏できる。さらに、50種類のリズム・パターン付きアルペジエータ機能で、ソフトシンセ音源を指一本で演奏できる。

タッチ・パッド

タッチ・パッド

 つまり、どちらかといえば楽曲制作用だった「MICROKEY」シリーズに対して、新モデルの「taktile-25/49」は、楽曲制作に加えて練習スタジオやライブでの演奏にも対応するのだ。

 鍵盤には、「KingKORG」や「KROME」など、上位クラスのシンセサイザー/ミュージック・ワークステーションで採用している押し感のあるセミ・ウェイテッド鍵盤を採用。ライブでも快適に演奏できる。また、「MICROKEY」シリーズ同様、バンドルソフトは「KORG M1 Le」や「EZDrummer Lite(Toontrack)」などと充実している。

 入門者向けの「MICROKEY」シリーズ、演奏もできる中級機の「taktile-25/49」とラインアップを増やすことで、さらにユーザー獲得を狙うコルグ。「BCN AWARD 2015」の受賞を目指し、力強い一歩を踏み出した。(BCN・山下彰子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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