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<この価格にはワケがある!>第1回 PFU「Happy Hacking Keyboard」(1/3)

2012/03/15 20:03

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 家電量販店の棚に並ぶキーボード。3000~1万円前後のリーズナブルな商品が多いなかでひときわ目を引くのが、2万円をはるかに超える価格が表示してある「Happy Hacking Keyboard」だ。高い――。しかし、そこには必ずつくり手のこだわりが詰まっているはずだ。いったいこの価格には、どんなワケがあるのだろう。

 多少なりともキーボードにこだわる人なら、「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)の名を耳にしたり、目にしたり、また実際に叩いたりした経験があるだろう。テンキーを廃したコンパクトなデザインと軽快な打鍵感で、多くのファンをもつキーボードだ。1996年の発売からこれまで、進化を続けながら、ファンの期待に応えている。

 そんなHHKBを開発・販売するPFUの「東京開発センター(南町田)」を訪問し、HHKB開発プロジェクトを担当する横山道広プロジェクトマネージャーにインタビューしてきた。

HHKB開発プロジェクト担当の横山道広プロジェクトマネージャー

誕生の経緯 「原点はある一人の教授の言葉」



―― まずは、HHKBの歴史から聞かせてください。

横山 「HHKB」の発売は1996年ですが、誕生にあたってはちょっとした秘話があります。当時、日本の計算機科学のパイオニアである東京大学名誉教授の和田英一先生から、「UNIXのワークステーションを使うときに、機種が変わるたびに違うキーボードを使わなければならないのは非常に面倒。家でも研究室でも、持ち運んで使えるコンパクトで使いやすいキーボードが欲しい」というご要望をいただきました。それをきっかけに、HHKBの開発がスタートしたのです。

―― あのサイズの原点は「持ち運び」だったんですね。

横山 それだけではなく、「A」の隣に「Ctrl」が来るUS配列ベースのキーレイアウトは、当時、和田先生のような研究者やUNIXプログラマたちが好んだものです。UNIXの代表的なエディタであるEmacsなどを使うときのこだわりだったのでしょう。

―― なるほど、プログラム開発現場の要請から誕生した、と。

横山 そうしたUNIXのワークステーションを使う人々を想定したうえで、キーの数を削り、レイアウトを何パターンも試しながら、キー配列を絞り込んでいきました。そのサイズからは想像できないかもしれませんが、HHKBのキーピッチは一般的なフルキーボードと同じなんですよ。

―― 確かに、HHKBはタイピングしていても窮屈さを感じることはありません。

横山 また、当時はDOS/V機(PS/2)、Sunワークステーション、Macintoshのどれにも対応できるよう、アタッチメント式のコネクタを付属していました。ケーブルに関しても、持ち運びを考慮して着脱式を採用しました。

―― キーボード本体だけ持って、自宅と職場を往復できる。

横山 そうですね。

これまで発売してきた「Happy Hacking Keyboard」

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