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iPhone 3Gから3GS/4まで、iPhoneのこれまでの売れ行きを振り返る

2011/09/08 21:12

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 今秋、アップルは「iCloud」やTwitter連携などの新機能を搭載したiOSの最新バージョン「iOS 5」をリリースすると発表している。この新OSに合わせて、「iPhone 5」やら「iPhone 4GS」やら、何やら新しいiPhoneが登場すると予想されている。新モデルの発表を前に、量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、iPhoneのこれまでの売れ行きを振り返りつつ、新モデルに対する要望・予想(妄想)をまとめた。

スマートフォン人気の火付け役となったiPhone
(上段左からiPhone 4のブラック・ホワイト、下段左からiPhone 3GS、iPhone 3G)


2008年夏、iPhoneが日本に上陸、「売れる/売れない」論争が巻き起こる



 アップルの「iPhone」が日本で発売されたのは、今から3年前の夏。国内では、2008年7月11日にソフトバンクモバイルが発売した「iPhone 3G」が初代モデルとなる。容量は16GBと8GBの2種類。当時は、閉鎖的で独自の進化を遂げてきた日本の携帯電話市場に「黒船がやってきた」といわれ、「売れる」「売れない」の議論が巻き起こった。

「iPhone 3G」発売日のソフトバンク表参道

 ソフトバンクモバイルの孫正義社長によれば、独占販売の契約はないそうだが、実際には2008年7月発売のiPhone 3Gから、09年6月発売のiPhone 3GS、そして10年6月発売のiPhone 4まで、すべてソフトバンクモバイルが販売している。今まで使っていた携帯電話番号とキャリアに愛着があり、どうしても変えたくない場合は、従来の携帯電話とiPhoneの「2台もち」をするか、海外でSIMフリーの端末を入手するか、もしくはiPhoneを諦めるしかない。

 確かに、iPhoneの代わりとして、やむなくAndroid搭載スマートフォンや同じiOSを搭載したアップルの「iPod touch」を購入した人は存在する。iPod touchの販売台数は、昨年9月のモデルチェンジ以降、前年を上回って伸び続けている。iPhoneだけではなく、通話機能のないiPod touch、iPadも売れている点に留意しながら、過去3年間のiPhoneの売れ行きを振り返ろう。

iPhone 3Gは最初だけ爆発的に売れる「初動型」



 「iPhone 3G」の2008年7月の販売台数(16GB・8GBモデルの合計)を1として指数化し、iPhoneシリーズの月ごとの販売台数指数を集計すると、08年内は7月が最高値だった。iPhone 3Gは、発売直後に一気に大量に売れ、その後は伸び悩む典型的な「初動型」だったのだ。

iPhone販売台数指数の推移


 これに対して09年6月26日発売の「iPhone 3GS」は、発売直後だけではなく、長期にわたって売れ続けた。販売台数指数は0.7を下回ることはなく、1以上の月が増えた。特に09年12月は1.26、10年1月は1.62と好調だった。モデルチェンジによるハードの進化やアプリの充実、周辺機器のラインアップ増加といった端末そのものの魅力に加え、実質負担額を抑える「iPhone for everybody」キャンペーンの効果だろう。

iPhone 4は「初動+ロングセラー」で大ヒット



 10年6月24日発売の「iPhone 4」では、さらに「初動+ロングセラー型」の傾向が強まっている。発売直後の10年7月の販売台数指数は2.24に達した。「初動」の販売台数の大幅増に加え、8月は1.81、9月は1.66、10月は2.20と、初動に匹敵する売れ行きが長く続いた。さすがに発売1年を過ぎて、勢いはやや衰えてきたが、いまだに機種別ではトップ10に入っている。32GB、16GBの2モデルを合計した値で、iPhone 4は、10年7月から11年6月まで、11か月連続で月間携帯電話ランキング1位を獲得。2008年7月~2011年8月の累計の携帯電話ランキングでも、2位のiPhone 3GSの2倍近いシェアを獲得して、ダントツの1位だ。今のところ国内で最も売れたスマートフォンといっていい。
2008年7月~2011年8月累計 
携帯電話 販売台数ランキング<全キャリア合算>

※iPhone 4/3GS/3Gは容量を合算して集計
順位 キャリア メーカー 品名 型番 発売年月 販売台数
シェア(%)
1 SoftBank アップル iPhone 4 iPhone 4 32GB/16GB 2010/06 4.4
2 SoftBank アップル iPhone 3GS iPhone 3GS 16GB/32GB 2009/06 2.3
3 NTTドコモ 富士通 らくらくホン
ベーシックII
F-07A 2009/04 1.7
4 SoftBank アップル iPhone 3G iPhone 3G 16GB/8GB 2008/07 1.4
5 NTTドコモ SAMSUNG(サムスン電子) GALAXY S SC-02B 2010/10 1.3
6 NTTドコモ ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ Xperia SO-01B 2010/04 1.2
7 au 京セラ K002 K002 2009/05 1.1
8 NTTドコモ シャープ AQUOS SHOT SH-01B 2009/11 1.03
9 NTTドコモ パナソニック モバイルコミュニケーションズ P-07B P-07B 2010/09 1.00
10 NTTドコモ シャープ SH-02A SH-02A 2008/12 0.98
11 NTTドコモ 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ REGZA Phone T-01C T-01C 2010/12 0.97
12 SoftBank パナソニック モバイルコミュニケーションズ 830P 830P 2008/11 0.95
13 NTTドコモ 富士通 らくらくホンV F884iES 2008/08 0.94
14 au シャープ IS03 IS03 2010/11 0.80
15 au Pantech Wireless Japan 簡単ケータイ W62PT 2008/08 0.76
16 au ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ W64S W64S 2008/11 0.75
17 NTTドコモ SAMSUNG(サムスン電子) GALAXY S II SC-02C 2011/06 0.75
18 NTTドコモ パナソニック モバイルコミュニケーションズ P906i P906i 2008/06 0.75
19 au シャープ URBANO W63SH 2008/09 0.74
20 NTTドコモ ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ Xperia arc SO-01C 2011/03 0.73
「BCNランキング」2008年7月~2011年8月 月次合算<最大パネル>

 また、2008年7月~2011年8月のiPhone 3Gの累計販売台数を1とすると、iPhone 3GSは1.6、iPhone 4は3.1となり、モデルチェンジのたびに大きく伸びていることがわかる。iPhoneは、「BCNランキング」の集計対象外のアップル直営店や携帯電話ショップ、法人窓口などでも販売されており、その分も加味すると、伸び率はもっと大きいだろう。「3G」で種をまき、「3GS」で葉や枝を伸ばし、「4」で大きく花開いた、といったところだろうか。しかし、iPhone 4の発売後、国内では複数のメーカーが投入するAndroid搭載スマートフォンの存在感が増してきた。次モデルが、既存ユーザーの買い替えだけで大ヒットしたiPhone 4を超えられるかどうかはわからない。



新iPhoneに望むことは「大容量化」&「容量の一本化」



 近々発表されると噂されている次期モデルに個人的に望むことは、メモリ容量の大容量化・一本化と、iPod nanoのようなカラフルなカラーバリエーションの二点。これまでのように同じデザインの容量違いではなく、例えば、新デザインを採用してiPad、iPod touchの最大容量と同じ64GBのメモリを搭載した上位モデルと、従来のデザインを踏襲して容量を8GBに抑えた廉価モデルを用意してもらえると、例えば、ソニー・エリクソン製の「Xperia arc」「Xperia acro」のような関係になる。

 身近にいる、動画や写真を大量に保存しているiPhoneユーザー、iPod touch 32GBモデルのユーザーは「32GBでは容量が足りない」と悲鳴を上げている。iOS 5からクラウドサービス「iCloud」がスタートするので、望みはかなり薄いだろうが、価格とバッテリ駆動時間はそのままで、ぜひともストレージの大容量化を望みたい。

今秋リリース予定の「iOS 5」とクラウドサービス「iCloud」のイメージ

 カラーバリエーションは、ピンクやレッドなど、色にこだわりをもつ女性ユーザーを取り込むために、あったらもっと売れるだろうな、と思うレベルの要望だが、本体はともかく、iPad 2用純正カバーと同じギミックを採用した「カラフルな純正カバー」は“アリ”かもしれない。

 すでにOSの「iOS 5」の詳細は発表されており、次期モデルの注目ポイントは、薄さや内蔵カメラの画素数など、主にハード面となる。また、海外のように、国内でも複数のキャリアから提供されるようになるのか、気になるところ。正式発表を楽しみにしたい。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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