2010年から電子辞書はカラーが常識? 動画対応モデルも登場
もう一つ、今年の電子辞書で押さえておきたいポイントは、カラー液晶の浸透だ。先陣を切ったのはシャープで、2002年に初のカラー液晶採用モデル「PW-C5000」を発売。2008年に投入した「Brain(ブレーン)」シリーズには、4色のペンでメインパネルに自由に書き込みができたり、画像や図表を収録したりと、カラーを生かしたさまざまな機能を搭載している。
カラーペンで自由に書き込みができる
2010年の新製品「PW-AC910」と「PW-GC610」は、動画再生に対応。生活総合系モデルの「PW-AC910」には「地球の環境問題」や「動物の知られざる生態」など、ドキュメンタリー関連の動画を中心に100本を、高校生向けモデルの「PW-GC610」には、NHK教育テレビの番組を再編集した「古文・漢文」「科学・物理実験」など、学習指導要領に則った動画を中心に100本を収録した。
「PW-AC910」(プライムレッド)と「PW-GC610」(シルキーピンク)
また、2010年は、ついにカシオ計算機も新製品すべてにカラー液晶を搭載。今年までカラー化を待った理由については「ただ単にカラーにするわけではなく、今までの電子辞書の機能を損なわないという条件をクリアしたことから、移行に踏みきった」(柿元室長)という。カラー化にあたって同社が一番こだわったのは、電池寿命。「モノクロ表示で約130時間だったので、カラーでも100時間を超えることを目指した。新製品にはバックライトの消費電力を抑える『Blanview液晶』を採用し、カラーで約150時間駆動を達成することができた」(同氏)という。もちろん、シャープと同様、4色のペンを使った自由な書き込みや、文字にカラーマーカーを引くことができるなど、新たにカラー表示ならではの機能を備えている。
カシオ計算機もカラーペンによる自由な書き込みや、カラーマーカーを引くことができる
一方、シャープのカラー液晶を搭載する新製品は、リチウムイオン充電池を採用。連続表示時間は約100時間と、カシオ計算機の約150時間と比べると多少短い。どこでも手に入る乾電池がいいのか、繰り返し使える充電地がいいのか、「旅行メインで使いたい」など、自分の利用シーンをイメージして製品を選ぼう。
また、2010年1月のメーカー別・販売数量シェア13.2%で、3位のキヤノンも、2009年9月から2.4型カラー液晶を搭載し、厚さ16.3mmのコンパクトボディが特徴の「wordtank S」シリーズを販売している。こちらはターゲットを細かくわけ、必要なコンテンツを絞って搭載することで、2010年1月の税別平均単価が1万8460円の電子辞書で、税別平均単価8000-9000円台と手頃な価格で提供。例えば、旅行向けの「wordtank S501」シリーズには、『ブルーガイド わがまま歩き旅行会話』シリーズの英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の7か国語の旅行会話集や『ウィズダム英和辞典 第2版』『ウィズダム和英辞典』など、海外旅行に役立つコンテンツを収録している。
「wordtank S501」シリーズ
カラー表示になってますます見やすく、使いやすくなった電子辞書。学生以来あまり使っていないという人は、一度店頭に足を運び、新製品を実際に触って機能を確かめてみてはいかがだろう。きっと、ビジネスに役立つモデルが見つかるはずだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
- この記事に対するトラックバック: 0件






















