高速カードでサンディスクが市場をリード、高い信頼性が支持を集める
では、SDHC規格のメモリカードは、どのメーカーの製品が売れているのか、メーカー別の販売数量シェアをチェックすると、2010年1月は、20.6%でサンディスクがぶっちぎり。13.5%で2位のKINGMAX Digitalを大きく突き放している。続いて3位はトランセンドジャパンで12.0%、4位はパナソニックで11.7%という結果だった。
実は、1位のサンディスクは、SDカード、マルチメディアカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュカードなど、主要なメモリカードすべてに規格の開発段階から携わっている。「SDスピードクラス」を定める「SDアソシエーション」も、サンディスク、パナソニック、東芝の3社によって設立された団体だ。そのため、他社に先駆けて、大容量で速い製品を投入できるという強みがある。
例えば、2009年7月には、新規格「CLASS10」に対応し、最高で毎秒30MBのデータ読取り・書込みができるSDHCカード「サンディスク エクストリーム SDHCカード」を発売。その結果、7月以降に同社のシェアはぐっと伸びた。
サンディスク エクストリーム SDHCカード
さらに、メモリカードメーカーの大手として、ワールドワイドに展開するサンディスク。事実上、メモリカードの標準になっていることから、世界の主要なデジタル機器メーカーは、必然的に、同社のメモリカードを使って互換性のテストを行うことになる。そのため、機器との互換性は非常に高く、安心感も大きい。メモリカードは、写真や映像など、取り直しが効かない大切なデータを保存することが多い。ユーザーは「信頼」を選択基準に選んでいる。
また、メモリカードで、ハードの性能を最大限に生かしたい。せっかく高機能な機器を購入したのに、メモリカードのせいで性能が発揮できないのはもったいない。二度とない大切な瞬間を確実に残すためにも、メモリカードは容量や価格だけでなく、スピード、信頼性で選びたい。
大容量SDHC規格のカードが拡大する中、2010年1月7日には、「SDアソシエーション」から最大容量を2TBまで拡大する次世代規格「SDXC」が発表された。すでにパナソニックが48GBと64GBの製品を2月19日に、東芝が64GBの製品を春に発売することを発表している。本命のサンディスクの発表が待たれるところだ。対応するハードも増えてきており、SDXCが広まれば、さらにメモリカードの大容量化は進むだろう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
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