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激安2500円のコンピュータが大人気、その正体は一体何?(3/3)

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2009/07/30 15:30

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さらに想像力を働かせて楽しもう



 GMC-4のゲームはそのさらに上を行く「見立て」の能力が要求される。ある意味で非常に高度な遊びだ。例えばテニスゲーム。0のキーが左側のプレーヤー、3のキーが右側のプレーヤー。本体写真の上部に7つ並んでいるLEDがコートだ。真ん中のLEDがネット。まずサーブは左プレーヤーからだ。



 「0」を押すと、相手コートめがけて「ボール」を打ち込む。右プレーヤーは、「ネット」を越えた時点で「3」ボタンを押すと打ち返せる。ネットから遠ければ遠いほど速い球を打ち返せるが、一番右端のLEDが消灯してからボタンを押すと、空振りになる……。文字で説明すると、何のことだか全くわからないが、詳しくは掲載した動画を見ていただきたい。それでも何がなんだかよくわからないかもしれないが……。

 「音楽の自動演奏」では、「さくらさくら」を打ち込んでみた。「ビー」というビープ音だけで構成された音楽は、コンピュータが珍しかった70年代は当たり前だった。しかし今となっては悲しいほど貧弱な音だ。しかし、それが逆に哀愁を感じさせ、趣深い。

夏休みの「大人の自由研究」として、コンピュータを操ろう



 今回のふろくGMC-4には、実はオリジナルがある。学研が80年に発売した「電子ブロックシリーズ」の「FX-マイコンR-165」で、当時の価格は1万4500円だった。小・中学生を対象とした製品だったのだが、日本のパソコンの元祖TK-80の発売から、わずか4年で登場した画期的な製品だった。大人の科学のウェブサイトでは、100本のプログラムを収録した当時のプログラム集がPDFファイルで公開されている。GMC-4でも問題なく使えるので、是非試してみたい。

基板に書かれたバージョンナンバー。GMC-4は80年に発売した「FX-マイコンR-165」の動作を完全に再現している

 現在のパソコンは、きれいな画面でアイコンをクリックしたり簡単なキーボード操作で非常に高度で使いやすいソフトウェアを使えるようになった。特に「コンピュータ」ということを意識せずとも、直感的に使えるある種の万能マシンに進化した。

 4ビットマイコンは現在のパソコンとは大きくかけ離れた、ものすごく原始的な存在に見えるかもしれない。しかし、現在のパソコンもこの小さな基板の動作と同じ原理で動いているのだ。確かにゲームや味気ない音楽演奏はショボい。しかしその背後には、プログラムさえ書けば思いのままに動かせるという、広大な「自由」が広がっている。70年代のマイコンブームでは、誰もがそんな自由の予感に沸き立った。

 一方現在では、確かに便利にはなったが、コンピュータを「操っている」という感覚は、極めて薄くなった、あるいはほとんど消え去ったように思う。逆にパソコンに「使われている毎日」に辟易としている人が多いかもしれない。ちょっと時間ができた夏のひと時、小さな世界の大きな自由をめざす大人の自由研究として「コンピュータを操る楽しさ」を実感してみてはどうだろう。(BCN・道越一郎)
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この記事の写真

  • キットの全容。基板、電池ボックス兼土台、キーボード用フィルム、キーボード用両面粘着フィルム、ネジ6本で構成
  • 完成した本体表側。縁起をかついで数字LED部には「7」を表示させてみた
  • 完成した本体裏側。電源は単3乾電池3本。キットの箱に張られていた「対象年齢10歳以上」のシールを貼ってみた
  • 中央に見える黒く丸い部分が樹脂に覆われたCPU。現在は4ビットのCPUは販売されていないので、8ビットのシンセサイザー用CPUを4ビットCPUとして流用している
  • フィルムを張る前のキーボード部。造形美を感じる美しいパターン。各パターンをショートさせることでスイッチが入る仕組みだ
  • たった2500円でコンピュータが買える時代になるなんて、40年前の誰が想像しただろう
  • 基板に書かれたバージョンナンバー。GMC-4は80年に発売した「FX-マイコンR-165」の動作を完全に再現している
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