目玉の動画撮影機能について、井上氏は「『AF(オートフォーカス)』『オート撮影』『AVCHD対応』が最大の特長」と説明する。「AF」は動画対応のデジタル一眼で世界初のフルタイムAF機能を搭載。ピント合わせにはコントラスト検出方式を採用している。
コントラストAFは明暗差が少ない被写体や暗い場所ではピントが合わせにくい。GH1では「センサーで捉えた被写体に対し画像処理を行い、コントラストをはっきりさせることで、フルタイムのAFを可能にした」(井上氏)という。
また、音声を収録する動画では交換レンズのAF用モーターの動作音はノイズになる可能性がある。そのため、ダイレクト駆動のリニアモーターを使って静音化を図り、フルタイムAFと動画撮影に対応する交換レンズを新たに開発した。
「オート撮影」ではコンパクトデジタルカメラの写真撮影で採用していた「おまかせiA」を動画撮影でも利用できるようにした。おまかせiAは、設定すればカメラが自動で撮影状況を判別し、最適な画質で撮影する機能。動画では「顔」「風景」「マクロ」「ローライト」「通常」のシーンを判別する。
オート撮影機能では「カメラの動かし方で変化する露出にどう対応するか」(同)で苦労したという。「例えば、動画撮影でカメラを左右に振るパンニングという動作は撮影条件によっては明るさが瞬時に大きく変化してしまい露出がとりにくい」(同)からだ。
そこで、レンズの絞りを細かく制御する「マイクロステップ虹彩絞り駆動システム」という技術を導入。0.1段で露出をコントロールすることで常に適正な明るさの映像が録画できるようにした。
AVCHD対応にはフルHD撮影を可能にするだけではなく、「AV機器と連携する」という狙いもある。パナソニックはAVCHD対応の薄型テレビやBDレコーダーなどを発売。これらの機器ではGH1の動画を記録したSDメモリカードをスロットに差し込めば再生や保存ができる。
「撮った映像を身近なテレビやレコーダーで手軽にすぐ楽しめるという便利さは他社にはない」と、井上氏は自信をみせる。こうした利便性によってカメラの購入者がパナソニックの薄型テレビやレコーダーに興味を持つきっかけにもつながる。村山チームリーダーは「一眼レフカメラは伝統的にカメラメーカーが強い市場。そこで、何でもできる家電メーカーとしての強みを活かした」と強調する。
パナソニックはデジタルビデオカメラも手がけており、動画対応のデジタル一眼は競合する可能性がある。しかし、「一眼レフは『作品』、デジタルビデオカメラは『記録』ということで住み分けはできる」と、村山チームリーダーは説明する。
具体的には、一眼レフの動画は写真の延長線上として背景のボケ味などを活かした作品性が強い短時間の動画、デジタルビデオカメラは子供や家族を記録するための長時間の動画で使われると想定。そのため、GH1とデジタルビデオカメラがぶつかることはないとみている。
おもなターゲットは20-40代の初心者の女性。パナソニックでは小型・軽量を武器にしたG1で一定の女性ユーザーを獲得できたとしており、動画機能も加わったGH1で、さらに開拓を進めたい考えだ。そのほかファミリーや中・上級者のサブカメラとしての需要も見込んでいる。今後はGH1のような初心者向けだけではなく、中・上級者向けにもラインアップを広げていく計画だ。
パナソニックでは「今年はデジタル一眼の動画機能がトレンド」(井上氏)と読むが、GH1を含め動画対応のデジタル一眼はまだ種類が少なく、どれだけの需要を喚起できるかは未知数だ。一方でデジタルビデオカメラにはない一眼レフのレンズの特性を活かしたボケ味のある映像は大きな魅力。この点をどれだけ消費者にアピールできるかが、GH1が市場で支持を集めるポイントになりそうだ。(BCN・米山淳)
コントラストAFは明暗差が少ない被写体や暗い場所ではピントが合わせにくい。GH1では「センサーで捉えた被写体に対し画像処理を行い、コントラストをはっきりさせることで、フルタイムのAFを可能にした」(井上氏)という。
カメラ上部にはドルビーステレオ方式のステレオマイクを備える
また、音声を収録する動画では交換レンズのAF用モーターの動作音はノイズになる可能性がある。そのため、ダイレクト駆動のリニアモーターを使って静音化を図り、フルタイムAFと動画撮影に対応する交換レンズを新たに開発した。
「オート撮影」ではコンパクトデジタルカメラの写真撮影で採用していた「おまかせiA」を動画撮影でも利用できるようにした。おまかせiAは、設定すればカメラが自動で撮影状況を判別し、最適な画質で撮影する機能。動画では「顔」「風景」「マクロ」「ローライト」「通常」のシーンを判別する。
動画撮影では絞り優先やシャッター優先、マニュアルの露出モードが使える。写真はシャッター優先で撮影した場合のイメージで、水の流れが止まったような表現(左)や流れているような表現(右)の動画が撮影できる(写真はパナソニック提供)
オート撮影機能では「カメラの動かし方で変化する露出にどう対応するか」(同)で苦労したという。「例えば、動画撮影でカメラを左右に振るパンニングという動作は撮影条件によっては明るさが瞬時に大きく変化してしまい露出がとりにくい」(同)からだ。
そこで、レンズの絞りを細かく制御する「マイクロステップ虹彩絞り駆動システム」という技術を導入。0.1段で露出をコントロールすることで常に適正な明るさの映像が録画できるようにした。
AVCHD対応にはフルHD撮影を可能にするだけではなく、「AV機器と連携する」という狙いもある。パナソニックはAVCHD対応の薄型テレビやBDレコーダーなどを発売。これらの機器ではGH1の動画を記録したSDメモリカードをスロットに差し込めば再生や保存ができる。
「撮った映像を身近なテレビやレコーダーで手軽にすぐ楽しめるという便利さは他社にはない」と、井上氏は自信をみせる。こうした利便性によってカメラの購入者がパナソニックの薄型テレビやレコーダーに興味を持つきっかけにもつながる。村山チームリーダーは「一眼レフカメラは伝統的にカメラメーカーが強い市場。そこで、何でもできる家電メーカーとしての強みを活かした」と強調する。
パナソニックはデジタルビデオカメラも手がけており、動画対応のデジタル一眼は競合する可能性がある。しかし、「一眼レフは『作品』、デジタルビデオカメラは『記録』ということで住み分けはできる」と、村山チームリーダーは説明する。
パナソニックが考えるデジタルビデオカメラと動画対応の一眼レフの使用シーン(図はパナソニック提供)
具体的には、一眼レフの動画は写真の延長線上として背景のボケ味などを活かした作品性が強い短時間の動画、デジタルビデオカメラは子供や家族を記録するための長時間の動画で使われると想定。そのため、GH1とデジタルビデオカメラがぶつかることはないとみている。
おもなターゲットは20-40代の初心者の女性。パナソニックでは小型・軽量を武器にしたG1で一定の女性ユーザーを獲得できたとしており、動画機能も加わったGH1で、さらに開拓を進めたい考えだ。そのほかファミリーや中・上級者のサブカメラとしての需要も見込んでいる。今後はGH1のような初心者向けだけではなく、中・上級者向けにもラインアップを広げていく計画だ。
CMキャラクターにはG1に引き続き女優の樋口可南子さん、鳥居かほりさんらを起用。「女流一眼隊」のネーミングで「GH1」の動画機能をはじめ、軽さや使いやすさをアピールする。右は西口史郎・デジタルAVCマーケティグ本部本部長(写真は3月の製品発表会)
パナソニックでは「今年はデジタル一眼の動画機能がトレンド」(井上氏)と読むが、GH1を含め動画対応のデジタル一眼はまだ種類が少なく、どれだけの需要を喚起できるかは未知数だ。一方でデジタルビデオカメラにはない一眼レフのレンズの特性を活かしたボケ味のある映像は大きな魅力。この点をどれだけ消費者にアピールできるかが、GH1が市場で支持を集めるポイントになりそうだ。(BCN・米山淳)
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