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ニコン初! 下開きバリアングル液晶デジタル一眼、D5000を触ってきた

2009/04/16 18:29

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 ニコンが4月14日に発表したデジタル一眼レフカメラ「ニコン D5000」。同社のデジタル一眼では初の可動式「バリアングル液晶」を搭載したのが特徴だ。そこで、5月1日の発売を前に、同社のショールーム「ニコンプラザ新宿」にお目見えした実機を触ったファーストインプレッションをレポートする。

「縦開き&回転」方式を選択した理由は?




 D5000は有効1230万画素のAPS-CサイズCMOS撮像素子を搭載する「ニコンDXフォーマット」のデジタル一眼レフカメラ。1020万画素のエントリーモデル「D60」の後継だ。中級モデル「D90」に続き1280×720のハイビジョン(HD)動画撮影機能「Dムービー」も搭載した。また、コンパクトデジカメユーザーのステップアップ需要を意識し、液晶画面を見ながら撮影するライブビュー機能を搭載。さらに同社のデジタイル一眼で初めて可動式の2.7型「バリアングル液晶」を採用したのが最大のポイントだ。

 2.7型で23万ドットのバリアングル液晶はデジタル一眼では初の「縦開き&回転」スタイル。「縦位置でも横位置でも撮りやすい」(広報)と、この形に決めたという。また、同社のデジタル一眼はいずれもファインダー側から見て本体左側に操作ボタン類を配置し、ファインダーの真下に液晶画面がくるように設計されている。こうした操作の統一感を守るため、下に液晶を開く方式を採用したようだ。


 他の可動式液晶を搭載するデジタル一眼は、オリンパスの「E-3」「E-30」「E-620」やパナソニックの「G1」「GH1」などが挙げられる。いずれもファインダー側から見て液晶画面を左側に開く横開きタイプだ。ソニーの「α300」「α350」は縦方向だけに開く「チルト可動式」で本体の真横から画面を確認することはできない。


 可動式の液晶を搭載すると、カメラを頭上に構えたり地面すれすれにおいても画像が確認できる上、被写体に画面を向けると自分撮りにも便利なのが大きなメリットだ。さらに、「縦開き&回転」式の液晶の場合、レンズの中心と液晶画面の関係が左右にずれることがないので、液晶を開いた状態などでも違和感なく撮影できる。一方、下に液晶が開く形になるため、三脚使用時は液晶の稼働範囲が若干制限されるというデメリットがある。


 実際に三脚に固定して液晶の動きを見てみたが、液晶のヒンジ部分を三脚の雲台からやや飛び出すように固定すれば、ある程度の可動範囲は確保できる。ただし、雲台があるため真下には開けず、三脚使用時に自分撮りなどで液晶を確認しながら撮ることはできない。

D60の後継というより「兄貴分」というたたずまい



 エントリーモデルD60の後継だけに、モードダイヤルの配置をはじめ全体的な雰囲気はD60に似ている。絞りやシャッタースピードの値などを表示するインフォ画面もD60に似た構成だ。しかし、バリアングル液晶や動画機能の搭載を考えると、後継というよりむしろ兄貴分という雰囲気。実際ボディは若干大きくなった。重さはD60が495gだったのに対し、D5000は560gと少し重い。大きさは、横幅はほぼ同じだが、高さで10mm、厚みで16mm大きい。手に取ってみた感じでは、あまり重量差は感じられなかったものの、ファインダーをのぞきながら撮影するとD60に比べ厚みが増したのがよくわかる。


 兄貴分としてのD5000の特徴は、液晶のほか、フォーカスポイントが3点から11点と大幅に増えたことも挙げられる。これはミドルクラスのD90と同等で、撮影の自由度が一層広がる。さらに、ライブビュー時に指定した被写体を追いかけてピントを合わせ続ける「ターゲット追尾」や「顔認識AF」などを搭載し、コンパクトデジカメで多く採用されている機能も搭載している。


 また、モードダイヤルにD60にはなかった「SCENE」モードを新設。「ポートレート」や「風景」といったダイヤルで直接選ぶ6つの定番撮影シーンに加え、「キャンドルライト」「料理」「ペット」といった全部で13のシーンを選んで撮影できるようになっている。このあたりもコンパクトデジタルカメラの流れをそのまま踏襲するものだろう。

毎秒4コマの連写性能に加え、静音撮影モードも



 連写性能は最高で毎秒4コマ。エントリークラスのカメラとしては、まずまずのスピードだ。また「静音撮影モード」が新たに追加された。眠っている赤ちゃんや演奏会などを撮る際、シャッター音を目立たなくするためのモードだ。レリーズボタンを押すと、通常よりゆっくりミラーが上がり、通常通りシャッターが切れ、レリーズボタンを離すとまた通常よりゆっくりミラーが戻る、というものだ。


 シャッター音はメカっぽさは残しながらも丸みを帯びた小さめの音、という印象。軽快で気持ちよく撮影できそうな音だ。静音撮影モードでは、期待したほど音が小さくなった印象はなかった。ただそれぞれの動作が遅いため、一度に音が発生せず分散して音が出る分静かになるということのようだ。


 同社は今年、D5000の下のクラスや中級モデルなど、さらにいくつかのデジタル一眼レフカメラの新製品を投入するのではと見られているが、広報ではまだ発表する情報はないとしている。売れ筋のEOS Kiss X3を間もなく発売するライバル会社、キヤノンの次の動きも気になるところ。いずれにせよ今年のデジタル一眼市場は賑やかになりそうだ。(BCN・道越一郎)

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