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高まるライブビューの存在感、デジタル一眼春商戦第2幕はキヤノンに軍配(1/2)

2008/04/24 01:32

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 春のデジタル一眼レフカメラ商戦、第2幕の趨勢が明らかになった。トップシェアを獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss」シリーズの最新モデルで1220万画素の「X2」。初心者層を中心に、圧倒的に支持されているデジタル一眼の強さは健在だ。しかし、ここに来て新たな動きも見え始めた。「BCNランキング」で動向をまとめた。

●キヤノンがX2効果で余裕のトップ奪還、しかし粘るニコンはすぐ背後に

 「EOS Kiss X2」の発売は3月21日。3月第3週(17日-23日)の「BCNランキング」では、発売直後の2日間だけで24.1%もの販売台数シェアを記録し、ぶっちぎりの1位を獲得した。画素数を増やしたほか、映像エンジンに「DIGIC III」を採用。連写速度を毎秒3.5コマに速め、一層の低ノイズ化も実現。そのほか随所に改良が施されている。デジタル一眼の本命中の本命だけに、当然の結果ともいえるだろう。


 きめ細かなラインアップ戦略で幅広いレベルのユーザー獲得に成功したニコンに習ってか、今回は新モデルが出た後も1010万画素の「EOS Kiss デジタルX」を併売。上位モデルを「X2」、下位モデルに「デジタルX」という布陣で、07年にニコンに奪われた年間トップシェアの奪還を狙う。


 X2効果でメーカーシェアも急上昇。それまで販売台数シェアで1位を走ってきたニコンをかわし、発売直後の3月第3週に48.2%のシェアを獲得してトップシェアに返り咲いた。この時点でのニコンとの差は実に20ポイント近く。4月第1週(7-13日)では50.4%のシェアを記録し、5割の大台乗せを果たした。ところが、ニコンも粘り強さをみせ、じわじわと盛り返している。直近の4月第2週(14-20日)では、トップのキヤノンが44.8%に対しニコンは37.9%。差は7ポイント弱まで縮まってきた。


 キヤノンがニコンを突き放せない要因は、ラインアップの数にありそうだ。XとX2の併売作戦を展開し、これまでの「1本足打法」からの脱却を狙っているキヤノンだが、初級-中級層で後に続くカメラがまだない。直近の4月第2週でトップ10にランクインしているモデルを見ても、キヤノンでは、X、X2の次は「40D」といきなり中・上級者向けになってしまう。一方ニコンは、初級から中級者向けで、そろそろモデルチェンジも近いのではと噂される「D80」が、値下げ攻勢で2位にランクイン。初心者向けの「D60」、入門向けの「D40」が続き、中・上級者向けD300も8位につけている。ラインアップを絞るキヤノン対ラインアップにグラデーションを持たせたニコンという状況はまだ続いているといっていいだろう。

●広がる価格の幅、価格帯ごとの特徴を打ち出して棲み分けへ

 ここで価格の動向を見てみよう。デジタル一眼の税抜き平均価格は、この数年で13万円台から10万円台まで下がってきた。今年に入ってからは10万円を挟んで上下する動きだ。やはり機種別では最も売れているEOS Kissシリーズの価格が全体を大きく左右している。しかし、機種別の価格の動きを見ると、価格帯が大きく2つに分かれていることがわかる。全体に価格が下落しているというより、低価格帯のモデルが新たに加わっている、という構図のようだ。


 現在の売れ筋は8万円以上のクラスで、10万円前後がボリュームゾーンの第1グループ。もう1つは、7万円以下でエントリークラスの第2グループ。5万円前後のD40の存在はやはり破格の存在だ。このクラスだと、機能というより、安さがモノをいう価格帯。価格帯の特徴としては、機能を求めるなら10万円前後、安さなら6万円前後という状況で、棲み分けができているようだ。

●レンズキット率で、初心者へのアピール度を見る

 デジタル一眼レフには、ボディとレンズをセットにして、単体で買うより安く売る「レンズキット」と、ボディのみで売る2つの販売形態がある。ボディだけ手に入れても写真は撮れないから、これから一眼レフカメラを始めようとする初心者はほとんどの場合レンズキットを購入することになる。つまり、一眼レフの販売台数のうち、レンズキットが占める割合を見れば、初心者がどの程度いるか、おおまかの見当がつく。

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