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携帯オーディオはキャラで売る時代へ、touchが変えた個性派への流れ(1/3)

2007/12/07 07:30

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 10月にアップルが発売したiPod touch(touch)の影響で、携帯オーディオ市場が様変わりしようとしている。市場全体では、このところ台数、金額とも前年割れ水準が続いていた。その流れを、touchを筆頭にする個性派モデルが打破しようとしている。画面を触って操作する全く新しい製品が市場にどんな影響を与えたのか? 「BCNランキング」で分析した。

●iPod touch の発売で流れが変わった


 iPodのコンセプトは「ポケットに1000曲」。それは05年9月、アップルのスティーブ・ジョブズCEOがジーンズのポケットから初代のiPod nano(初代nano)取り出して見せたときにほぼ完成した。この年、初代nanoは年末にかけてまさに爆発的な勢いで売り上げを伸ばした。しかしピークもこのあたり。以後、携帯オーディオ市場全体は右肩下がりで推移し、前年割れ水準になることも珍しくなくなっていた。需要が一巡してしまったことと、製品の中に「新しい何か」が見つからなくなったからだ。


 07年初頭は、台数こそ序盤でなんとか持ちこたえていたものの、販売金額ではずっと前年割れの状態。メーカー各社は徐々に「先の見えない価格競争」に巻き込まれつつあった。ところが10月、多少の遅れはあったものの、前評判の高かったtouchが発売されるやいなや、市場の顔つきは大きく変化した。




 台数こそ依然前年割れのレベルが続いているものの、販売金額が前年を上回るまで急速に回復。もちろん、火をつけたのはtouchだ。しかし理由は、どうやらそれだけでもなさそうだ。たった16GBのメモリしかないのに5万円弱という価格はいかにも高価。「touchは最初の勢いはすごかったが……」とある量販店の従業員は語る。「iPod classic(classic)はHDDタイプとはいえ10倍の160Bという広大なエリアがある。それで価格は4万円強。その差は歴然」。この店ではtouchの当初の勢いは現在影を潜めているという。




 とはいえ、比較対象の両モデルの価格はいずれも4万円超。携帯オーディオとしては「高額モデル」にあたる。現在、日本の携帯オーディオ市場の税抜き平均単価は1万5000円前後。そのはるか上で「どちらがいいか」を争っているにすぎない。気に入れば多少値が張っても購入する、という昨今のユーザー心理をうまくついた作戦にも思える。

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