40V型以上が2割突破目前の薄型テレビ、気になるサイズ別の売れ筋は?(3/3)
●32V型が引き続き3割強を占め一番人気 大型化はこの1年さほど進まず
サイズ別の販売動向もまとめておこう。06年10月からここ1年間のサイズ別販売台数シェアの動きを見ると、常に32V型が全体の3割程度を占め、20V型・37V型・26V型が続く構図に変化はなかった。06年11月・12月のみ2位と3位が入れ替わり、20V型に代わって37V型が2位を獲得、徐々に大型化の流れは見えてきている。

注目は20V型。07年1月以降、シェアは37V型と反比例するように増加傾向を示し、進学や就職にともない、シングル需要が高まる3月にはここ1年で最高の22.9%に達した。地デジ対応の薄型テレビが、2台以上テレビを持つ家庭やテレビや1人暮らしの若年層などにも広がってきた表れといえるだろう。20V型以下のハイビジョン対応モデルは製品数が少なく、テレビではこのサイズが最低ラインだ。
これらの動きとは別に、40V型以上の大型モデルの販売台数シェアはこの1年で、13.7%から19.4%へ5.7ポイント上昇した。なかでも42V型は、06年10月の4.7%から07年9月には8.5%に上昇。ここ3か月連続8%超えるシェアを獲得し、販売台数も26V型の次に多い。大型化をけん引しているのは40型台のモデルだ。一方、50V型以上のシェアは2%台でほぼ横ばい。日本の住宅事情に合った大画面とは、どのあたりの画面サイズなのか、そろそろ傾向が出始めているといっていいだろう。

サイズ別に平均単価の推移も調べた。06年9月の平均単価を1とすると、この1年間の下落率はどのサイズも1-2割程度。じわりじわりと価格は下がっているが、そのペースは緩やかだ。主要サイズでの1インチ当たりの価格は、20V型、32V型、26V型、37V型の順に安い。20V型と32V型の差は170円程度、逆に32V型と26V型の差はプラス279円と開いている。37V型以降はフルHD対応率が高く、必然的に平均単価は高くなる。逆に、中小型の20V型や26V型は、同じデザインの大型モデルに比べ、大きさだけではなく、パネルの性能や接続端子の数などスペック面も劣る場合が多い。その真ん中で適度な大きさ、性能、価格なのが32V型。劇的な住環境の変化や価格の下落が起きない限り、しばらく32V型の優勢は続きそうだ。
●新旧製品の比較はリンク機能や倍速駆動の有無をチェック
9月のメーカー別販売台数シェア1位のシャープと同2位の松下は、8月から9月にかけ、年末商戦に向けた新製品を発売した。画面サイズは37V型から65V台まで。パイオニア、ソニー、東芝、三菱電機、日立製作所など、他のメーカーもそれぞれ同クラスの新製品を発売する。9月はちょうど切り替え期となり、ランキングは、旧モデルの在庫一掃セールも影響しているようだ。10月も同様の傾向が続いているが、年間で最もAV機器が売れる12月には各社の新製品が出揃う。売れ筋にも大きな変動がありそうだ。
昨年以来、HDMIケーブルでつないだ他の機器と連携した操作が可能な、いわゆる「リンク機能」が脚光を浴びている。松下の「ビエラリンク」、シャープの「AQUOSリンク」に続き、この秋冬モデルから、ソニーは「ブラビアリンク」、東芝は「レグザリンク」の名称で同様の機能を取り入れた。そのほか、三菱電機やパイオニアも同様のリンク機能を搭載し始めた。

これら新たにリンク機能を採用したメーカーの製品では、とくに新旧製品の違いや対応機器の範囲に気をつけたい。そのほか、倍速駆動やフルHDなど、新しい秋冬モデルでは高機能化・高画質化が進んでいる。携帯電話などと違い、テレビは「型番」ではわかりにくい。同じメーカーでも、デザインや機能などが異なる複数のシリーズをラインアップし、複雑化しつつある。画質は見た目でわかる、ともいわれるが、購入後に欲しい機能のない旧機種だった、目当ての機種ではなかった、などといったことがないようにカタログなどには必ず目を通しておきたい。(BCN・嵯峨野芙美)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など23社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
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サイズ別の販売動向もまとめておこう。06年10月からここ1年間のサイズ別販売台数シェアの動きを見ると、常に32V型が全体の3割程度を占め、20V型・37V型・26V型が続く構図に変化はなかった。06年11月・12月のみ2位と3位が入れ替わり、20V型に代わって37V型が2位を獲得、徐々に大型化の流れは見えてきている。

注目は20V型。07年1月以降、シェアは37V型と反比例するように増加傾向を示し、進学や就職にともない、シングル需要が高まる3月にはここ1年で最高の22.9%に達した。地デジ対応の薄型テレビが、2台以上テレビを持つ家庭やテレビや1人暮らしの若年層などにも広がってきた表れといえるだろう。20V型以下のハイビジョン対応モデルは製品数が少なく、テレビではこのサイズが最低ラインだ。
これらの動きとは別に、40V型以上の大型モデルの販売台数シェアはこの1年で、13.7%から19.4%へ5.7ポイント上昇した。なかでも42V型は、06年10月の4.7%から07年9月には8.5%に上昇。ここ3か月連続8%超えるシェアを獲得し、販売台数も26V型の次に多い。大型化をけん引しているのは40型台のモデルだ。一方、50V型以上のシェアは2%台でほぼ横ばい。日本の住宅事情に合った大画面とは、どのあたりの画面サイズなのか、そろそろ傾向が出始めているといっていいだろう。

サイズ別に平均単価の推移も調べた。06年9月の平均単価を1とすると、この1年間の下落率はどのサイズも1-2割程度。じわりじわりと価格は下がっているが、そのペースは緩やかだ。主要サイズでの1インチ当たりの価格は、20V型、32V型、26V型、37V型の順に安い。20V型と32V型の差は170円程度、逆に32V型と26V型の差はプラス279円と開いている。37V型以降はフルHD対応率が高く、必然的に平均単価は高くなる。逆に、中小型の20V型や26V型は、同じデザインの大型モデルに比べ、大きさだけではなく、パネルの性能や接続端子の数などスペック面も劣る場合が多い。その真ん中で適度な大きさ、性能、価格なのが32V型。劇的な住環境の変化や価格の下落が起きない限り、しばらく32V型の優勢は続きそうだ。
●新旧製品の比較はリンク機能や倍速駆動の有無をチェック
9月のメーカー別販売台数シェア1位のシャープと同2位の松下は、8月から9月にかけ、年末商戦に向けた新製品を発売した。画面サイズは37V型から65V台まで。パイオニア、ソニー、東芝、三菱電機、日立製作所など、他のメーカーもそれぞれ同クラスの新製品を発売する。9月はちょうど切り替え期となり、ランキングは、旧モデルの在庫一掃セールも影響しているようだ。10月も同様の傾向が続いているが、年間で最もAV機器が売れる12月には各社の新製品が出揃う。売れ筋にも大きな変動がありそうだ。
昨年以来、HDMIケーブルでつないだ他の機器と連携した操作が可能な、いわゆる「リンク機能」が脚光を浴びている。松下の「ビエラリンク」、シャープの「AQUOSリンク」に続き、この秋冬モデルから、ソニーは「ブラビアリンク」、東芝は「レグザリンク」の名称で同様の機能を取り入れた。そのほか、三菱電機やパイオニアも同様のリンク機能を搭載し始めた。

これら新たにリンク機能を採用したメーカーの製品では、とくに新旧製品の違いや対応機器の範囲に気をつけたい。そのほか、倍速駆動やフルHDなど、新しい秋冬モデルでは高機能化・高画質化が進んでいる。携帯電話などと違い、テレビは「型番」ではわかりにくい。同じメーカーでも、デザインや機能などが異なる複数のシリーズをラインアップし、複雑化しつつある。画質は見た目でわかる、ともいわれるが、購入後に欲しい機能のない旧機種だった、目当ての機種ではなかった、などといったことがないようにカタログなどには必ず目を通しておきたい。(BCN・嵯峨野芙美)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など23社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
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