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アップル、全面スクリーンの「iPod touch」を発表、小さくなった動画nanoも

2007/09/06 05:57

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 米アップル(スティーブ・ジョブズCEO)は9月5日(日本時間9月6日)、サンフランシスコのモスコーンセンターで「スペシャルイベント」を開催。米国市場で6月に発売した「iPhone」の携帯オーディオ版「iPod touch」(touch)を発売すると発表した。

 そのほか、小型化してビデオ機能を搭載した第3世代の「iPod nano」(nano)や、フルメタルデザインを採用した第6世代のiPod、「iPod classic」(classic)、カラーバリエーションを拡大した第2世代の「iPod shuffle」(shuffle)も同じく発表した。


●iPhoneから電話機能を省いた「iPod touch」がついに登場

 touchは、「iPhone」から電話機能を省いて薄くしたフラッシュメモリタイプの携帯オーディオ。これまでのiPodとは異なり、全面スクリーンを指でなぞる直感的な操作ができるのが特徴。OSは軽量版Mac OS Xを搭載する。ディスプレイサイズは3.5インチワイドで動画も再生できる。解像度は320×480ドット。さらに無線LAN機能も備え、802.11b/gに対応する。内蔵バッテリーで、音楽22時間、動画5時間の連続再生が可能。容量と価格は8GBモデルが3万6800円、16GBモデルが4万8800円。色はブラックのみ。アップルストアではいずれも9月28日から出荷を開始するとしている。


●「iPod nano」も大変身して動画対応に

 第3世代のnanoは、ビデオ再生に対応すると同時に形状が大きく変化。幅が広くなって長さが短くなり、ずんぐりした形になった。ディスプレイサイズは2インチで、解像度は320×240ドット。画面がより明るくなった。動画で5時間、音楽で24時間の連続再生が可能。容量と価格はフラッシュメモリが4GBのモデルが1万7800円、8GBモデルが2万3800円。色は、4GBモデルがシルバーのみ、8GBモデルがシルバー、ブラックのほか、売上の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」に寄付する赤色の「PRODUCT RED」を含め、全5色。1-3営業日で出荷を開始する。


 第6世代のiPodにあたるclassicは、新たにフルメタルデザインを採用して本体を薄くしたHDDが80GBのモデル、それよりやや厚みのある160GBモデルの2種類をラインアップ。ディスプレイは2.5インチで320×240画素。80GBモデルのバッテリーは、音楽が30時間、動画で5時間の連続再生が可能。一方160GBモデルは、音楽で40時間、動画で7時間の連続再生ができる。価格は80GBモデルが2万9800円、160GBモデルが4万2800円。色はブラックとシルバー。1-3営業日で出荷を開始する。

 shuffleは第2世代のままで大きな変更はなく、赤色の「PRODUCT RED」を含むカラーバリエーションを全5色に変更した。


●touchは、縮小傾向続く日本の携帯オーディオ市場を再び活性化するか?

 05年、06年と拡大基調で推移してきた日本の携帯オーディオ市場だが、「BCNランキング」の集計では07年に入って落ち込みが激しい。台数・金額とも前年を上回ったのは1月だけで、以降前年割れの水準が続いている。特に6月以降下落幅が広がり、直近の8月では、台数の対前年比が全体で81.8%、金額は77.7%に終わった。中でもアップルは、台数で同80.7%、金額で同70.3%と大きく前年を下回っている。新製品の発売を前に生産調整など、何らかの調整を行った可能性はある。しかし、同じ新製品発売を控えた06年8月は、全体の販売台数が対前年比98.2%だったのに対し、アップルは116.3%と好調を維持していたことを考えると、状況は一変していると言えるだろう。



 こうした停滞の背景には、05年に爆発的にヒットした第1世代のiPod nano以降、徐々に需要が一巡してしまったことと、まさに市場のメインプレーヤー、アップルが、06年は大きなモデルチェンジを行わなかったことが大きいと思われる。日本でのアップルの販売台数シェアも、一時6割に迫る時期があったが、ここに来て50%前後で推移しており、8月のデータでは44.8%と、ついに45%を下回った。しかし今回、touchの発売に加えnanoもフルモデルチェンジを行った。この影響で、メーカーシェアも急速に回復することになりそうだ。

 iPhoneは、携帯電話機能が対応していないため、残念ながら日本ではまだ発売されていない。しかし、その斬新なインターフェイスから、日本発売待ち望んでいるファンも多く、渇望感がつのっていた。そこへ、touchの発売。日本の携帯オーディオ市場全体に大きな影響を及ぼすとみられる。ただ実際のところはどれくらい人気化するかはまだわからない。大勢は、毎年携帯オーディオ商戦のピークを迎える12月ごろまでには判明するが、まず初動でどれくらいのシェアを獲得できるかが、市場全体の今後の方向性を占う上でも重要なポイントになるだろう。(BCN・道越一郎)


アップルジャパン=http://www.apple.com/jp/
「iPod」 =http://www.apple.com/jp/ipod/


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