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いよいよ本番デジカメ商戦、まずキヤノン「900IS」が強烈な立ち上がり

2006/10/15 22:35

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 秋の行楽シーズン本番。デジタルカメラの商戦も熱を帯びいよいよ本番だ。今年はデジタル一眼レフに何かと話題が集まっているが、コンパクトタイプの人気は依然として衰えない。高画素、手ブレ補正、広角レンズと基本性能が向上してきたわけだが、「今は軽くて薄い機種の人気が高い」(都内量販店店員)という。そんなコンパクトデジカメ市場の秋・冬商戦序盤の動向を「BCNランキング」で探った。

 秋の行楽シーズン本番。デジタルカメラの商戦も熱を帯びいよいよ本番だ。今年はデジタル一眼レフに何かと話題が集まっているが、コンパクトタイプの人気は依然として衰えない。高画素、手ブレ補正、広角レンズと基本性能が向上してきたわけだが、「今は軽くて薄い機種の人気が高い」(都内量販店店員)という。そんなコンパクトデジカメ市場の秋・冬商戦序盤の動向を「BCNランキング」で探った。

●ソニー「T10」が1位を獲得するも、勢いではキヤノン「900IS」か

 「BCNランキング」で現在コンパクトデジカメを販売しているメーカーを数えると24社。これだけのメーカーがしのぎを削っているためか、週替わりで上位ランキングが乱高下するのも珍しくない。最も競争が激しい製品ジャンルの1つだ。



 さて、直近の状況はどうだろう。7月から10月第1週(10月2-8日)まで、ほぼ3カ月間の機種別・メーカー別の動きを追った。なお機種別販売台数シェアに関しては、カラーバリエーションを合算して集計した。


 機種別の販売台数シェアでは、10月第1週でトップに立ったのは、ソニーの「Cyber-shot T10」で、7.2%。CCDが有効720万画素、レンズは35ミリフィルムカメラ換算で38-114mm(以下同)、光学式手ブレ補正機能と被写体ブレを抑える高感度機能を備える。大手量販店での実勢価格は4万円程度。

 サイズが、幅89.7×高さ54.9×厚さ20.6mmで「一番薄い部類で人気が高い」(量販店店員)という。本体カラーはシルバー、ブラック、ピンク、ホワイトの4色。ただ、「操作性が独特でデジカメ初心者には少し扱いづらい」(同)との声も聞かれた。

 2位はシェア6.9%でキヤノンの「IXY DIGITAL 900IS」。10月第1週に発売したばかりの最新機種だが、一気にここまでシェアを伸ばした。CCDは有効710万画素、28-105mmの広角タイプのズームレンズを備え、光学式手ブレ補正、高感度機能がついている。また、被写体の顔をカメラが判別し、ピント合わせと適正露出を設定する「フェイスキャッチ」機能も搭載。サイズは幅89.5×高さ58×厚さ25.1mm。実勢価格は約5万円。

 「若干厚めで重いが、コンパクトデジカメに必要な機能がすべて揃っている。光学ファインダーもついていて、カメラとしての完成度も高い。今、店頭では一番人気」(同)という。「BCNランキング」でも発売週からほぼ垂直に近い形立ち上がっており、現在トップの「T10」をあっさり抜き去りそうな勢いだ。

 そのほか、キヤノンのコンパクトデジカメでは前モデル「IXY DIGITAL 800IS」(実勢価格:約4万円)がシェア4.2%で7位、「IXY DIGITAL 70」(実勢価格:3万円)が3.5%で9位にランキング入りしている。「800IS」は主力機種として、過去3カ月間でほぼシェア1位をキープしてきたが、その座を「900IS」にバトンタッチした格好だ。

 3位は5.2%で松下電器産業の「LUMIX FX07」。CCDは有効720万画素、28-102mm(同)の独ライカ製広角ズームレンズを搭載。光学式手ブレ補正、高感度撮影、被写体の動きに合わせISO感度とシャッタースピードをカメラが自動設定する「動き検知」機能も装備した。サイズは幅94.1×高さ51.1×厚さ24.2mm。量販店店員は「広角、手ブレ機能で薄型と充実はしているが、画質面で他社に及ばない部分もあり、売れ行きは少し伸び悩み状態」(同)と話す。

 4位はカシオの「EXILIM EX-Z600」で、シェア4.8%。CCDは有効600万画素、レンズは38-114mm(同)、高感度と高速シャッターで手ブレ・被写体ブレを抑える「Anti Shake DSP」機能を搭載する。サイズは幅88.5×高さ57×厚さ20.5mm。後継機「Z-700」が発売されたため、価格はかなり下がってきている。台数が伸びたのはそういった理由だろう。実勢価格は約3万円だが、2万円台の半ばで販売している量販店もあった。

 そのほかカシオではCCDが有効1010万と高画素の「EXILIM EX-Z1000」が「Z-600」と同率シェアで4位にランクインした。「Z1000」は「1000万画素」が話題となり、5月下旬の発売後、「BCNランキング」の週次で一時はトップを獲得するほどの勢いを見せた。しかし、ここに来てその勢いは鈍化しているようだ。

●激しい競争の前に“エビちゃん”の神通力も通用せず?

 コンパクトデジカメ市場は、他の製品ジャンルと同じく新製品が出るとランキングが入れ替わっていく。しかし、場合によってはほんの数カ月で次期モデルが登場するなど、製品のライフサイクルがきわめて短いのは他に類を見ない。こうした背景から新製品の動きもビビット。10月発売ですでに2位に位置するキヤノン「XY DIGITAL 900IS」の例を引くまでもなく、新しくていいものはどんどん売れていく市場だ。

 しかし、対照的なのがシェア3.1%で10位の富士フイルム「FinePix Z3」。有効512万画素のCCD、手ブレ・被写体ブレを防ぐ高感度機能と撮影場面ごとに感度と光量を適正に自動調整するフラッシュを搭載。イメージキャラクターに人気モデル“エビちゃん”こと、蛯原友里さんを起用し、ボディカラーがピンク、シルバー、レッド、ブルーの4色を6月下旬に発売した。

 人気絶頂の“エビちゃん”効果もあり、7月2週から8月3週までトップ5入りを果たしていたが、都内の大手量販店では「現在でもエビちゃんの持つピンクは人気が高いが、この機種が盛り上がっていたのは2-3カ月前まで。今は新製品に押されている」(同)といい、“エビちゃん”を投入して発売から4カ月という短期間でも、すでに苦戦を強いられている。

 そのほか、カシオは「EXILIM EX-Z1000」で、コンパクトデジカメに初めて1000万画素クラスのセンサーを投入。発売当初は人気が高かったが、数カ月に渡ってその人気を維持することはできなかった。「コンパクトデジカメのユーザーはサービス版サイズに印刷する人がほとんどで、今店頭に並んでいる500-600万画素の機種なら十分きれいに仕上がるため、画素数ばかりを求める人たちはそれほど多くない」(同)という。それよりも、「500-600万画素程度の、持ち運びに便利で使いやすいカメラを選ぶ人が、年配の人や女性を中心に今は圧倒的に多い」(同)のが現状のようだ。

●メーカー別ではキヤノンに勢い、ソニーは伸び悩み傾向

 メーカー別ではどうだろう。10月第1週に3機種がトップ10入りしたキヤノンがシェア24.5%で1位を獲得。「900IS」の勢いもあり、20%台半ばまで急速にシェアを上げてきた。2位は16.6%でカシオ。キヤノンと同じく3機種がトップ10入りを果たしたが、シェアは下降気味でキヤノンに大きく離されている。今後は「Z-700」の売り上げにかかっている。


 一方、「T10」で機種別トップを獲得したソニーだが、メーカー別では13.5%で3位。「T10」は好調だが、全体では伸び悩んでいるようだ。4位は12.3%で松下。光学式手ブレ補正機能や広角ズームレンズを他社に先駆けてコンパクトデジカメに取り入れてきたが、他社も速いスピードで追いついてきたことで、独自色を打ち出しにくい状況にある。そのため、上位を確保はしてはいるが、こちらも伸び悩みの状態だ。


 5位でシェア11.9%のオリンパスは「μ750」の効果で8月第4週(8月28-9月3日)の7.2%から徐々にシェアを上げてきた。6位の富士フイルムは「FinePix Z3」の販売が鈍化したことで7月第1週(7月3-9日)には15.1%あったシェアを8.4%と半分近くまで落としている。

 新製品が次々と発売され、動きの速いコンパクトデジカメ市場で、購入のタイミングを見極めるのは難しい。ただ、現在店頭に並んでいる製品なら、ほとんどが、手軽に「きれいな写真」を撮影するための能は十分に揃っている。逆にいえば、これが迷ってしまう要因でもある。やはり、店頭に出かけて実機を触って確かめるのが、一番ではないだろうか。自分にピッタリの一台が、きっと見つかることだろう。買うタイミングはまさにそのとき。めでたく購入できたら、早速写真を撮りに出かけよう。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。

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