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さよなら「パソコン通信」、最後のサービスが19年の歴史に幕

2006/03/30 23:09

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 ニフティ(古河建純代表取締役社長)は、3月31日の23時59分59秒をもって「ワープロ・パソコン通信」(パソコン通信)の全サービスを終了する。これで国内に唯一残っていたプロバイダーによるパソコン通信サービスが消えることになる。

 パソコン通信とは、電話回線経由で直接ホストコンピュータに接続し、文字情報のやり取りを行うもの。同社は「NIFTY-Serve(ニフティー・サーブ)」の名称で87年4月15日にサービスを開始。86年にサービスを始めたNECの「PC-VAN(ピーシー・バン)」とともにパソコン通信の2大ホストとして多くの利用者を集め一時代を築いた。90年台後半以降、インターネットが普及するにしたがって競合各社が次々とサービスを終了させていく中、唯一ニフティだけがパソコン通信サービスを継続し続けていた。


 しかし多くの利用者がWeb上のサービス@niftyに移行し、ユーザーが2万人程度にまで減少したため05年2月、同社は06年3月一杯でパソコン通信サービスの終了を決定。その後、フォーラムや掲示板などのコミュニティーサービスを徐々にWebのサービスに移行させ、パソコン通信上では主なサービスが05年3月で終了した。古河建純社長は「サービスを支えていただいた皆さまのご意見やご支援があったからこそ当社の成長があったと、心より感謝しております。今後とも皆さまにご満足いただけるよう努力して参りますので、引き続きご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます」と同社サイトにコメントを掲載した。

 そして今回、わずかに残っていた「FAX配信」「音声メールサービス」、専用アクセスツールの「NIFTY MANAGER」、インターネットからのゲートウェイの「インターウェイ」の各サービスが停止。また専用アクセスポイントの「ROAD 2代替アクセスポイント」「ROAD 7アクセスポイント」やtelnet接続も廃止となり、パソコン通信サービスが完全に終了する。今後同社のサービスはすべてWeb上の@niftyで展開していく。

 同社では「パソコン通信上で展開していたフォーラムのうち9割以上はWebに移行した」(広報部)としながらも、パソコン通信上で交わされていたコミュニティサービスの書き込みに関しては「残さない」方針を明らかにしており、蓄積の破棄を惜しむ声も聞かれる。

 87年のサービス開始当初から在籍している社員は「新しい社員にとっては、もはやパソコン通信が何なのかもわからないだろう。そのためかサービス終了を目前にしても社内はいたって平穏だ。しかしさすがに感慨深い。サービス開始当初、本当にアクセスしてくれるのか不安で一杯だったが、モデムに灯ったアクセスランプを見て皆で大喜びしたのを今でもよくおぼえている。ほんとうにいろんなことがあった」と19年を振り返った。

 なお、これにあわせ同社は旧ドメインの「niftyserve.or.jp」を5月31日で廃止する。メールアドレスのドメインに、まだ「niftyserve.or.jp」を使っているユーザーに対し、新ドメイン名「nifty.com」に変更するよう呼びかけている。

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