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辞書を「押す」時代到来、普及進む電子辞書、売れ筋ランキング

2005/11/08 23:17

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 最近、辞書は「引く」ものから「押す」ものへと変わり始めているようだ。図書館や喫茶店、黙々と勉強する学生たちの傍らには電子辞書。それをポチポチと押している姿はもう珍しいものではなくなった。もし紙なら、持てば腰を抜かすほどの数の辞書を気軽にどこにでも持ち運べる上、検索のしやすさも手伝って、学生やビジネスマンに人気のアイテムになっている。なかでも特に人気のある電子辞書はどんなモデルなのか? 「BCNランキング」で見てみることにしよう。

 最近、辞書は「引く」ものから「押す」ものへと変わり始めているようだ。図書館や喫茶店、黙々と勉強する学生たちの傍らには電子辞書。それをポチポチと押している姿はもう珍しいものではなくなった。もし紙なら、持てば腰を抜かすほどの数の辞書を気軽にどこにでも持ち運べる上、検索のしやすさも手伝って、学生やビジネスマンに人気のアイテムになっている。なかでも特に人気のある電子辞書はどんなモデルなのか? 「BCNランキング」で見てみることにしよう。

●1万円以下のものから4万円台の高級モデルまで、幅広い価格帯

 現在、電子辞書は大きく2つのタイプに分かれる。英和・和英・国語など一般的な「辞書」のみ収録する「シンプル」タイプと、百科事典など多くのコンテンツを収録する「マルチ」タイプだ。

 現在各社が力を入れているのは、比較的価格の高いマルチタイプ。収録コンテンツが豊富で検索機能も充実している。そのうえ液晶の大きさや見易さ、さらには堅牢さも増してハード面に関しても数年前に比べて大きな進歩を遂げた。最近では外国語のリスニングにも使える音声機能に対応するモデル増え始め、日常の会話をそのままの速度と発音で再生できる高度な音声読み上げをサポートするものも登場している。

 マルチタイプは、語学系コンテンツを強化したタイプ、多彩なコンテンツを収録した生活総合タイプ、携帯性を重視したコンパクトモデルなど、用途や機能によってさらに細分化される。ディスプレイは、モノクロ液晶が中心だが、カラー液晶やタッチパネルを採用したものも出始めた。価格帯は2万円から4万円といったところ。一方シンプルタイプは1万円以下の手頃な機種が多い。

 電子辞書全体でのメーカー別シェアは、カシオ計算機が1位で44.5%、2位のシャープが32.1%、3位のセイコーインスツルが12.1%。この上位3社でほぼ9割を占める寡占市場になっている。



●受験生専用、大人向け、海外旅行向け、タイプの異なるモデルが上位に並ぶ

 11月第1週(10月31日?11月6日)の「BCNランキング」機種別販売台数シェアでは、カシオの「XD-LP4700」が1位を獲得した。この「XD-LP4700」をはじめ、今年発売された比較的新しいモデルが上位10位以内に多くランクインしている。また、上位グループの多くが値の張るマルチタイプ。そう何度も買い換えるものでもないということから、よりコンテンツが豊富で多機能なモデルが人気を集めているようだ。





 1位のカシオ「XD-LP4700」は、センター試験に役立つコンテンツを多数収録した大学受験生専用モデル。基本的な辞書に加え、英語のリスニングテスト対策コンテンツ、日本史、世界史、生物、物理、化学の各事典、数学公式集など計39のコンテンツを収録。コンテンツはCD-ROMなどで追加することもでき、めでたく大学に合格した後も活用できるようになっている。


 2位のシャープ「PW-A8400-S」は、「脳を鍛える大人の計算ドリル」など計100のコンテンツを収録。脳を鍛える計算のほか、年金計算やローン計算も可能で、従来の電子辞書の範疇を超えた生活重視の豊富な機能が魅力だ。カラーバリエーションはシルバーとパールホワイトの2色だが、人気はオーソドックスなシルバーモデル。


 3位のカシオ「XD-LP8000」は、主に海外旅行や出張での利用を想定した外国語重視タイプ。ネイティブ発音に対応した英語、ドイツ語、フランス語など7か国語の会話集をはじめ、計50のコンテンツを収録している。「XD-LP4700」同様、コンテンツは購入後に拡張することもできる。

●同じ価格でより高機能なモデルが買えるようになってきた

 1位から3位まで、それぞれ見事にタイプが異なるモデルがランクインした。そして1位のモデルでもシェアはわずか7.2%。この期間販売された電子辞書は数は全部で178種類もあり、多くの機種でシェアを分け合っている状態。市場動向もかなり流動的だ。そこで群雄割拠ともいえる電子辞書市場のユーザー特性や最近のトレンドについて、シェア1位のカシオに聞いた。

 「大学受験生向けモデルが好調のため、比率的には高校生ユーザーが多い。しかし他のモデルを含めて総合的に考えると、学生から年配の方までユーザーの幅は広い。価格に関しては、今のところ値下がりの傾向はあまり見られない。昨年あたりまでは各社とも、収録するコンテンツ数の多さを競っていたが、今年に入って沈静化し、音声機能など実用性や、専門性のあるコンテンツの有無などに重点がシフトしてきている。同じ価格でより高機能なモデルが買えるようになってきたといえる。また、昨年から受験生向けモデルが大幅に伸びてきた。来年1月実施のセンター試験から、英語リスニングテストが導入されることが追い風になっているようだ」(カシオ計算機・広報担当)

 紙の辞書ではどうしても実現できないのが音声対応。発音記号よりも、実際に音を聞くほうがはるかに分かりやすいのはいうまでもない。しかし、そればかりではない。紙の辞書を何十冊も持ち歩くことは物理的に不可能だが、電子辞書ならそれが手のひらに乗るサイズに収まってしまう。複数の辞書をまたがった横断検索も可能だ。この便利さは何も学生に限ったものではなく、誰にでも当てはまるものだろう。頼れる相棒として、1台の電子辞書を鞄に忍ばせておけば、活躍の場面はいくらでもありそうだ。


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