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メモリースティックの逆襲なるか!?ソニーがPSPで目指す起死回生のシナリオ

2005/02/02 22:21

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 デジカメやケータイユーザーにとって、いまや欠かすことのできない記録媒体が“カード型メモリ”だ。メーカーによって規格が異なるため、市場では激しいシェア争いが続いてきたが、昨年末以来、新しい動きが表面化してきた。圧倒的な「勝ち組」と目されてきた「SDメモリーカード」に対して、「メモリースティック」が反撃に転じる構えを鮮明にしてきたからだ。

 デジカメやケータイユーザーにとって、いまや欠かすことのできない記録媒体が“カード型メモリ”だ。メーカーによって規格が異なるため、市場では激しいシェア争いが続いてきたが、昨年末以来、新しい動きが表面化してきた。圧倒的な「勝ち組」と目されてきた「SDメモリーカード」に対して、「メモリースティック」が反撃に転じる構えを鮮明にしてきたからだ。

 「BCNランキング」の販売データを分析すると、「SDメモリーカード」は現在トップ10中6製品を占め、全体のシェアは41.3%と圧倒的な優勢を保っている(図)。容量的には128?256MBが売れ筋になっていることから、普及型デジタルカメラを中心にノートPCやPDAの記録メディアとして利用されていることがわかる。


 その「SDメモリーカード」の一番の強みは、なんといってもコストパフォーマンスの高さだ。SanDisk、松下電器産業、東芝の主要3社をはじめ、数多くのサードパーティから大量の製品がリリースされ、スタンダードモデルの256MBなら量販店で6000?7000円前後、格安店なら4000円前後の実売価格となっている。

 一方、「SDメモリーカード」に比べて苦戦を強いられてきたのが「メモリースティック」。スマートメディアが姿を消し、大容量が特徴の「コンパクトフラッシュ」がハイエンドデジカメやPC用途に特化されている現状では、SD陣営の強力な対抗馬となるべき同製品がトップ10内に1製品しかランキングされていないのは寂しい(表)。シェア的にも11.3%というのは芳しい成績とはいえない。AV製品を中心に営業利益の減収減益が続き、株式市場で評価が急落しているソニーブランド力の失墜も大きく影響しているのだろう。


 だが、そんな「メモリースティック」にとって好材料が現れた。コスト的にも「SDメモリーカード」に比肩できるほど低価格化が進むなど、商品としての地力をつけてきた。さらに、そのブレイクのキッカケとなりそうなのが、PSP(プレイステーションポータブル)の登場だ。ご存知の通り、このPSP専用のリライタブルなメディアとして採用されているのが「メモリースティックDuo」。昨年12月のPSP発売日直前には“アマゾン”販売サイトで「メモリースティックPROデュオ 512MB」が瞬時にソールドアウトとなり、新たな需要の大きさを実感させた。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントの社長兼CEO・久夛良木健氏が「21世紀のWalkman」と称しているように、「PSP」は単なるゲーム機ではなく、デジタルオーディオ&ムービープレーヤーといった汎用性の高いポータブルAV機器としての普及が期待されている。そうなると、求められるのは高速&大容量な記録メディア。このニーズを見越して、同社は4月下旬に高速・高容量タイプの「メモリースティックPRO Duo」のリリースを予定しており、サードパーティからも続々と新製品投入のアナウンスがなされている。

 同社のV字回復の要と位置付けられたプレイステーションビジネス。そして昨年末までに51万台を完売し、今春には月産100万台、さらに本年末商戦時には月産300万台を目指すというPSP。近い将来には携帯電話機能も搭載し、ユーザーにとって自由度の高いマルチメディア機器としての進化と普及を目指す。この“PSP戦略”が喚起する「メモリースティック」のニーズと競争力は、これまでとはケタ違いに大きくなる可能性が高い。近い将来、メモリ市場勢力図の激変を予感させるファクターのひとつであることは間違いない。(フリージャーナリスト・石川貢士)

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